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第72回日本栄養・食糧学会大会において研究成果を発表しました

2018.06.06

学会・論文

2018年5月12∼13日に岡山県で開催された「第72回日本栄養・食糧学会大会」にて、

『有機ゲルマニウムGe-132および乳酸菌・オリゴ糖含有サプリメントのマウス摂取試験における免疫賦活作用』

というタイトルで発表しました。

 

<発表の概要>

日時   :2018年5月13日(日)

発表番号 :3I-10p

場所   :岡山県立大学

演題名  :有機ゲルマニウムGe-132および乳酸菌オリゴ糖含有サプリメントのマウス摂取試験における免疫賦活作用

発表者  :研究部 小泉 光可

 

 

<研究の内容>

食品原料であるアサイゲルマニウム(Ge-132)は、これまで様々な研究がされており、IFN-γ誘導を介した免疫賦活作用をはじめとした多くの生理作用が報告されています。先行研究においては、アサイゲルマニウムと共に免疫賦活作用のある乳酸菌とオリゴ糖を配合した試験食をマウスに与えたところ、腸管免疫の指標である糞便中IgAが通常食の群と比較して有意に増加することが明らかとなっています。

(T. Nakamura et al., Biosci. Biotech. Biochem., 76, 375-377(2012))

 

この研究データを基にしたサプリメントが実際に市場で流通していますが、その製品に配合されている乳酸菌・オリゴ糖の割合は先行研究の500分の1程度です。

そこで本研究では先行研究の500分の1の乳酸菌・オリゴ糖と少量のアサイゲルマニウムからなる実際の製品を用い、マウスに長期摂取させることで、免疫賦活作用が発揮されるかを検討しました。

下記に、学会において使用したスライドを用いて、研究結果を紹介いたします。

 

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<本研究のまとめ>

  1. 腸管免疫の指標である糞便中IgAが、増加する傾向が見られる
  2. 腸管免疫に関与すると考えられる遺伝子群の発現が変動する
  3. 脾細胞が産生するIFN-γが有意に増加、IL-12がわずかに増加し、IL-4がわずかに減少したことから、Th1/Th2バランスがTh1優位に調節された可能性がある

 

<結論>

アサイゲルマニウムと乳酸菌・オリゴ糖を共に摂取することで、実際の製品レベルの用量で免疫機能の向上や調節につながる可能性が示唆されました。

 

 

 

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