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免疫調整作用に関する論文が発表されました!

桐生大学の川上智史先生が筆頭著者となり、田中クリニックの田中善先生や当社の研究チームが参加した「アサイゲルマニウムを含む加工食品(健康食品)がヒトの免疫機能に及ぼす影響に関する研究」が2025年2月14日に、“Current Research in Complementary & Alternative Medicine “誌に掲載されました。

タイトル:
A Study to Examine the Effect of Ingesting Processed Foods Containing the Organogermanium Compound

著者:
Satoshi Kawakami, Yoshimu Tanaka, Sota Doiyama, Mizuki Murakami, Tomoya Takeda, Kiichiro Mochida, Takashi Nakamura, Yoshitaka Fukuzawa

掲載誌:
Current Research in Complementary & Alternative Medicine(2025)

URL: https://doi.org/10.29011/2577-2201.100263

研究概要

本研究では、健康な成人12名を対象に、アサイゲルマニウムを1日1,000mg、4週間にわたって摂取した際の免疫機能および脂質代謝に与える影響を検証しました。

研究結果

  1. NK細胞(ナチュラルキラー細胞)が増加:
    免疫の最前線で活躍するNK細胞が増え、がんやウイルス感染への防御力が高まる可能性が示されました。
  2. Treg細胞(制御性T細胞)が増加:
    免疫の過剰な働きを抑えるTreg細胞も増加し、アレルギーや自己免疫疾患のリスクを軽減する可能性が示唆されました。
  3. NKT細胞(炎症に関わる免疫細胞)が減少:
    炎症の一因となるNKT細胞が減少し、体内の慢性炎症を抑える可能性が示唆されました。
  4. 中性脂肪(トリグリセリド)が減少傾向:
    運動や食事制限等の介入なしで、摂取前後で血中の中性脂肪値が低下傾向を示し、動脈硬化や心疾患のリスク低減につながる可能性が見られました。
  5. 安全性の検証:
    血液や尿の検査でも異常はなく、推奨量(500mg/日)の2倍である1,000mg/日を4週間摂取しても安全性に問題はありませんでした。

まとめ

本研究により、アサイゲルマニウムには「免疫のバランスを整えながら、中性脂肪を減らす」作用がある可能性が示されました。がんや生活習慣病の予防に向けた新たなアプローチとしての活用が期待されます。

川上智史先生のご紹介

川上智史先生は、予防医学と機能性食品の研究を基盤に、臨床応用までを視野に入れた実践的な活動を展開する予防医学の研究者です。桐生大学での教育・研究をはじめ、複数の学会での理事職やメディア出演などを通じて、「未病ケア」の重要性を広く発信しています。
近年は、エピジェネティッククロック(生物学的年齢)の改善に関する機能性食品の開発や、白金パラジウム水による呼吸器疾患の改善といった先端テーマでも国内外から注目されています。
2025年4月より尚絅学院大学に拠点を移し、教育・研究・社会貢献の各分野においてさらなる展開を目指しています。

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