痛みは傷や炎症、病気などによって生じ、これらの損傷を知らせる役割を果たします。
しかし、長引く痛みは日常生活に支障をきたし、場合によっては寝たきりになるなど、
QOL(生活の質)を下げる要因になってしまうこともあります。
ここでは、アサイゲルマニウムの鎮痛(疼痛緩和)に関する作用をご紹介します。
マウスの実験において、炎症による痛みを軽減させる可能性が示唆されました。
抗がん剤(シクロホスファミド)をマウスに投与すると膀胱炎を発症します。このマウスにアサイゲルマニウムを投与し、30分間の行動を観察しました。
膀胱炎を発症したマウスは、痛みによって下腹部を床に押し付けたり、膀胱周辺をなめたりします。一方で、アサイゲルマニウムを投与したマウスでは、これらの行動が減っていることが分かりました。
このことから、アサイゲルマニウムが痛みを軽減させたと考えられます。
がん患者が痛みを感じる割合は、早期でも30%、末期がんになると70%にも達するといわれています。
21施設協力のもと、切除不能肺がん患者さんで二重盲検比較試験※を実施。痛み(疼痛)や食欲不振、全身倦怠感等の自覚症状を評価しました。
※二重盲検比較試験:医師にも患者にも、試験の結果が出るまで投与群の内容を知らせずに比較する試験。プラセボ効果などを排除し、有効性や安全性を偏りなく評価することができる。
プラセボ効果とは、実際には有効成分が入っていない偽薬を飲んでいるのに、思い込みで身体が反応し、症状の改善や副作用などが出てしまうこと。
アサイゲルマニウムを摂取することで、疼痛の悪化が抑えられる傾向が見られました。
また、「食欲不振」や「全身倦怠感」等の自覚症状に加え、血液検査結果でも悪化が抑えられる傾向が見られました。